PMS月経相談とは

PMS月経相談のイメージ写真

PMSは、月経開始予定日の3~10日ほど前から、様々な身体症状(下腹部痛、腰痛、頭痛、手足のむくみ、乳房の痛み、腹部膨満感、)や精神症状(イライラ、怒りっぽい、抑うつ、すぐに興奮しやすい など)がみられるのですが、月経が始まると同時にそれらの症状は軽減、あるいは解消されるようになります。

そのほかの特徴としては、機能性月経困難症と同様に排卵の際に起き、精神的な症状の方が強く出やすいということもあります。10代後半~更年期世代に差し掛かる前の世代によくみられるとされています。なお大半の女性は月経前に何らかの症状が現れておりそのうち1割程度の方が日常生活に支障をきたしていると言われています。原因については明らかになっていませんが、女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)のバランスの乱れ、カルシウムの低下、心理面の葛藤などが考えられ、さらにストレスや食生活の乱れといったものが症状を悪化させるということもあります。

治療をする場合ですが、いずれにしても対象療法となりますが、内容については現れている症状によって異なります。例えば、痛みを訴えている場合は、NSAIDsなどの鎮痛薬、精神症状が強い場合は、SSRIなどの薬物療法になります。また、排卵を抑制するために低用量ピル、むくみをとるために利尿薬が用いられることもあります。

このほか日頃の生活習慣の改善として、食事療法(塩分の摂取を制限する など)、運動不足を解消するといったことも行っていきます。